ウイスキー
天使の分け前(エンジェルズシェア)とは

ウイスキーは木樽の中で長い年月をかけて熟成されますが、樽は液体こそ通さないものの、木目を通じてわずかに気体を通します。そのため貯蔵中、樽の中の水分やアルコール分が少しずつ蒸気となって外へ抜け、量が目減りしていきます。この目減り分を、まるで天使が飲んでいったかのようだとして「天使の分け前(エンジェルズシェア)」と呼びます。
蒸発する量は気候によって大きく変わります。冷涼なスコットランドでは年間2〜3%程度とされる一方、台湾のカバランやインドのアムルットのように高温多湿な地域の蒸留所では、年間5〜10%もの量が失われるといわれています。
熟成年数が長いウイスキーほど価格が高くなる理由のひとつには、この天使の分け前も関係しています。長く寝かせるほど失われる量が増え、同じ樽から取れる最終的なウイスキーの量は少なくなっていくためです。
目減りした分を水などで補充することはなく、蒸発によって樽の中にできる空気の層が、木材とウイスキーの接触の仕方を変え、熟成の進み方そのものにも影響を与えていると考えられています。
よくある質問
天使の分け前で毎年どれくらい減るのですか?
気候によって差がありますが、冷涼なスコットランドでは年間2〜3%程度が目安とされています。台湾やインドなど高温多湿な地域の蒸留所では、年間5〜10%にも達するといわれています。
減った分は樽に足したりしないのですか?
補充はしません。その目減りも含めて「熟成年数〇年」というウイスキーの価値として扱われるのが一般的です。
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参考にした情報源: 天使の分け前とは何ですか?|お客様相談室(アサヒビール)、天使の取り分(分け前)とは?ウイスキーが熟成中に消える量と理由を解説(ぴろのウイスキーブログ)
