完全ガイド
ウイスキーの種類一覧|シングルモルトとブレンデッドの違い

大原則:ウイスキーは「原料」と「ブレンドの有無」で種類が決まる
ウイスキーは、大麦麦芽だけを原料にした「モルトウイスキー」と、トウモロコシなどの穀物を原料にした「グレーンウイスキー」に大きく分かれます。さらに、ひとつの蒸留所のモルトだけを使う「シングルモルト」と、複数の原酒をブレンドする「ブレンデッド」という軸も加わり、この2つの組み合わせでウイスキーの個性が決まります。
この記事では、市販ウイスキーだけを対象に、編集部ベスト5→前提知識(モルトとグレーン、シングルモルトとブレンデッドの違い)→ブレンデッド編→シングルモルト編→グレーン編→高度数タイプ編→種類別の合うおつまみ早見→シーン別の順に、網羅していきます。
迷ったらこれ:編集部ベスト5
まず結論から。「タイプの分かりやすさ」「入手しやすさ」で選んだ5本です。第1位はサントリーウイスキー 角瓶。1937年から続く角ハイの本家で、日本のブレンデッドウイスキーの代表格。第2位はニッカウヰスキー ブラックニッカ クリア。ノンピートモルトの軽やかな飲み口が特徴です。
第3位はキリンウイスキー 陸。富士御殿場蒸溜所の原酒主体で、澄んだ口あたりが持ち味。第4位はサントリー 知多。グレーンウイスキー単体という珍しいタイプで、まろやかで軽やかな甘い香りが楽しめます。第5位はニッカ フロム・ザ・バレル。樽出し直送の51%と、しっかりした飲みごたえのブレンデッドです。
前提知識:モルトとグレーン、シングルモルトとブレンデッドの違い
モルトウイスキーは大麦麦芽だけを原料にした、香り豊かで個性の強いタイプ。グレーンウイスキーはトウモロコシなどの穀物を原料にした、軽やかでクセの少ないタイプです。この2つを、ひとつの蒸留所のモルトだけでブレンドすると「シングルモルト」、複数の蒸留所のモルトとグレーンをブレンドすると「ブレンデッド」になります。
シングルモルトはその蒸留所固有の個性がストレートに表現される一方、ブレンデッドは複数の原酒を組み合わせることで、なめらかで飲みやすい味わいに仕上がります。市販されている手頃な価格のウイスキーの多くはブレンデッドタイプで、ハイボールのベースとしても親しまれています。
ブレンデッド編:なめらかで飲みやすい定番
ブレンデッドウイスキーは、複数のモルトウイスキーとグレーンウイスキーを組み合わせた、なめらかで飲みやすいタイプです。サントリーウイスキー 角瓶は、山崎・白州蒸溜所のバーボン樽原酒をバランスよく配合した、日本のハイボール文化を支える一本。甘やかな香りと厚みのあるコク、ドライなあとくちが特徴です。
ニッカウヰスキー ブラックニッカ クリアは、ノンピートモルトの軽やかな飲み口で、1,000円未満というコスパの良さも魅力。キリンウイスキー 陸は、富士御殿場蒸溜所の原酒を主体に、澄んだ口あたりとフルーティーな熟成香の余韻が楽しめます。
シングルモルト編:蒸溜所ごとの個性をそのまま味わう
シングルモルトは、ひとつの蒸溜所のモルト原酒だけを使うため、その蒸溜所らしい個性がそのまま味に出るタイプです。ニッカ シングルモルト宮城峡は、宮城県仙台市のニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所が手がける一本。洋梨を思わせるフルーティーな香りとなめらかな口当たりが特徴で、ブレンデッドとは違う、じっくり香りを楽しむ本格派の味わいです。
ロックでそのまま香りを楽しむのはもちろん、少量の水を加える水割りにすると、甘やかさがさらに引き立ちます。角瓶やトリスのようなブレンデッドに慣れてきたら、次の一歩として試してみたいタイプです。
グレーン編:まろやかで軽やかな甘い香り
グレーンウイスキーだけを使った単体商品は珍しいタイプです。サントリー 知多は、グレーンウイスキー単体の希少な一本。まろやかな口当たりと、軽やかで穏やかな甘い香りが特徴で、すっきりした後味が楽しめます。ブレンデッドの構成要素であるグレーンウイスキーそのものの個性を知りたいときにおすすめの一本です。
モルトウイスキーに比べてクセが少ないので、ウイスキーの香りが強いと感じる人でも飲みやすいタイプです。
高度数タイプ編:しっかりした飲みごたえ
しっかりしたコクと飲みごたえを求めるなら、高度数タイプがおすすめです。ニッカ フロム・ザ・バレルは、1985年発売、樽出し直送の51%。割り水を抑えた、骨太な飲みごたえが特徴で、重厚でコクのある味わいと豊かに広がる香りを楽しめます。ハイボールにする場合は、通常より炭酸水を多めにするとバランスが取りやすくなります。
ロックでじっくり味わうのにも向いているタイプなので、香りをしっかり感じたい夜にもおすすめです。
種類別・合うおつまみ早見
ブレンデッドのなめらかな飲み口には、燻製系のナッツやチーズがよく合います。グレーンのまろやかな甘い香りには、軽いスナック系を合わせると、香りの繊細さを邪魔しません。高度数タイプのしっかりした飲みごたえには、サラミやジャーキーのような食べ応えのあるおつまみがおすすめです。
いずれのタイプも、ハイボールにすることで食事とも合わせやすくなります。合うおつまみの詳細は、別記事「ウイスキーに合うおつまみ完全ガイド」でさらに詳しく解説しています。
シーン別:ハイボール向き・ロックでじっくり・来客時
ハイボールで気軽に楽しむなら、クセの少ないブレンデッドやグレーンタイプがおすすめです。ロックでじっくり香りを味わいたい夜には、高度数タイプのニッカ フロム・ザ・バレルのような骨太なウイスキーが向いています。
来客時には、軽やかなブレンデッドとしっかりした高度数タイプを1本ずつ用意しておくと、好みの違うゲストにも対応できます。
選び方で失敗しないコツ:まずはブレンデッドから
ウイスキー選びに迷ったら、まずはクセの少ないブレンデッドタイプから試すのがおすすめです。飲みやすさに慣れてきたら、グレーン単体や高度数タイプ、さらにはニッカ シングルモルト宮城峡のようなシングルモルトへと選択肢を広げていくと、自分の好みの方向性が見えてきます。
ここで紹介した組み合わせは、すべて当図鑑のペアリングとして相性の理由つきで収録しています。ハイボールの作り方のコツは、別記事「角ハイボールの作り方と合うおつまみ」もあわせてご覧ください。
よくある質問
シングルモルトとブレンデッドの違いは何ですか?
シングルモルトはひとつの蒸留所のモルトウイスキーだけを使ったタイプ、ブレンデッドは複数の蒸留所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーを組み合わせたタイプです。ブレンデッドの方がなめらかで飲みやすい傾向があります。
モルトウイスキーとグレーンウイスキーの違いは何ですか?
モルトウイスキーは大麦麦芽だけを原料にした香り豊かなタイプ、グレーンウイスキーはトウモロコシなどの穀物を原料にした軽やかでクセの少ないタイプです。
ウイスキー初心者にはどのタイプがおすすめですか?
クセの少ないブレンデッドタイプから試すのがおすすめです。ハイボールにすると、さらに飲みやすくなります。
市販のウイスキーはほとんどブレンデッドですか?
はい。手頃な価格で市販されているウイスキーの多くはブレンデッドタイプです。グレーンウイスキー単体や、より個性の強いシングルモルトは、選択肢としては少なめですが、ニッカ シングルモルト宮城峡のように市販で手に入るものもあります。
この記事で紹介した図鑑アイテム
小島屋 燻製ミックスナッツ ベーコンスモーク
一流ホテルのフレンチを手がける工房で燻した、ダブルスモークの本気ナッツ。
なとり 一度は食べていただきたい おいしいサラミ
デンマーク産ポークを13種のスパイスで。低温熟成の、上質な濃厚サラミ。
なとり THEおつまみBEEF 厚切りビーフジャーキー
厚切りだから、噛むほどに牛の旨味。ハイボールのための正統派ジャーキー。
サントリーウイスキー 角瓶
1937年から続く角ハイの本家。甘やかな香りとドライなあとくち。
ニッカウヰスキー ブラックニッカ クリア
ノンピートモルトの軽やかな飲み口。1,000円未満のハイボール定番。
キリンウイスキー 陸
富士御殿場蒸溜所の原酒主体。澄んだ口あたりのブレンデッドウイスキー。
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この記事を書いた人
タクツマ編集部
コンビニ・スーパー・通販で買える市販のお酒とおつまみだけを対象に、実際に飲み・食べたうえで組み合わせを提案しています。度数や価格などのスペックは公開情報をもとに調査し、説明文とペアリングの理由はすべて編集部が独自に執筆。感じ方には個人差があるため、あくまで家飲みのヒントとしてご活用ください。
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