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生ビール(なまビール)とは

ビールの製造工程で、熱処理(パスチャライゼーション)による殺菌を行わず、フィルターでろ過して酵母を取り除いたビール。容器が缶・瓶・樽のどれであるかは関係なく、現在市販されている缶・瓶ビールのほとんどは生ビールにあたる。
最終更新: 2026年07月|タクツマ編集部

生ビール(なまビール)とは

「生ビール」と聞くと、居酒屋の樽生・タップから注がれるものだけを思い浮かべがちですが、実際には熱処理をしているかどうかだけで決まる分類です。スーパーやコンビニで売っている缶ビール・瓶ビールも、容器が違うだけで中身は樽生とまったく同じ製法。現在の日本で市販されているビールのほとんどは、この定義上すべて「生ビール」にあたります。

熱処理とは、60〜70℃で20〜30分ほど加熱してビール中の雑菌や酵母を死滅させる低温殺菌法のこと。かつては保存性を高めるために広く使われていましたが、風味がやや損なわれるという弱点がありました。1967年、サントリーがNASA開発技術を応用した「ミクロフィルター」で酵母をろ過により除去し、熱処理をしない生ビール「純生」を大量生産する製法を確立。当時は「酵母を除去したものを生ビールと呼べるのか」という論争も起きましたが、この定義が業界標準として定着しました。

1980年代にはヱビスビールも生ビール化し、80年代後半のドライブーム以降、瓶・缶タイプの生ビールが一気に一般化。現在では熱処理ビールのほうがむしろ珍しい存在になっています。

よくある質問

缶ビールも生ビールなんですか?

はい。現在市販されている缶・瓶ビールのほとんどは、熱処理をしていない生ビールです。「生」かどうかは容器の種類ではなく、熱処理の有無だけで決まります。

生ビールと熱処理ビールの味の違いは何ですか?

生ビールは加熱による風味への影響を受けないため、みずみずしくフレッシュな味わいが保たれます。熱処理ビールは保存性を高めるために加熱殺菌する分、風味がやや落ち着いた印象になります。ただし現在の日本市場では熱処理ビールはごく少数派です。

なぜ「生」と呼ぶのですか?

熱処理(加熱殺菌)をしていない、つまり「生きた状態に近いビール」という意味合いから「生ビール」と呼ばれるようになりました。1967年にサントリーが確立した、フィルターで酵母を除去することで熱処理なしに保存性を高める製法が、この呼び方の定着につながりました。

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