完全ガイド

焼酎の種類一覧|麦・芋・米・甲類の違い【市販品だけ】

最終更新: 2026年08月|タクツマ編集部

焼酎の種類一覧|麦・芋・米・甲類の違い【市販品だけ】

大原則:焼酎は「原料」で香りと味わいが決まる

焼酎は、原料の違いによって香りと味わいが大きく変わるお酒です。芋・麦・米・そばなど、使う原料ごとに個性が出るのが焼酎の面白さ。同じ蒸留酒でも、ウイスキーが樽熟成による香りの違いを楽しむのに対し、焼酎は原料そのものの個性をダイレクトに味わえるのが特徴です。

この記事では、コンビニ・スーパーで買える市販の焼酎だけを対象に、編集部ベスト5→前提知識(甲類と本格焼酎の違い)→芋焼酎編→麦焼酎編→米焼酎編→甲類焼酎編→種類別の合うおつまみ早見→シーン別の順に、網羅していきます。

迷ったらこれ:タイプ別おすすめ5選

まず結論から。「タイプの分かりやすさ」「入手しやすさ」で選んだ5本です。第1位は霧島酒造 黒霧島 25度。トロッとした甘さとキリッとしたキレを両立する、芋焼酎の国民的スタンダード。第2位は三和酒類 いいちこ 25度。厳選した大麦と水だけで造る、まろやかで飲み飽きしない麦焼酎のベストセラーです。

第3位は高橋酒造 白岳しろ。上品な香りと透明感あるすっきりした淡麗な味わいの米焼酎ロングセラー。第4位は薩摩酒造 さつま白波 25度。鹿児島県産さつまいもと米で仕込む、芋焼酎の代表的ロングセラー。第5位は宝焼酎「純」。11種の熟成酒がつくる、まろやかなピュアさが特徴の甲類焼酎です。

前提知識:甲類と本格焼酎(乙類)の違い

焼酎は、製法によって「甲類」と「乙類(本格焼酎)」に分かれます。甲類は連続式蒸留で造られ、クセのないピュアな味わいが特徴。チューハイのベースとしてもよく使われます。乙類(本格焼酎)は単式蒸留で造られ、原料由来の香りや味わいがしっかり残るのが特徴。芋焼酎・麦焼酎・米焼酎は、いずれもこの本格焼酎に分類されます。

本格焼酎の風味を左右するもうひとつの要素が「麹」。黒麹はパンチのあるどっしりとした味わいに、白麹はすっきり軽快な味わいに仕上がります。同じ芋焼酎でも、使う麹によって印象が変わるのも本格焼酎の奥深さです。

芋・麦・米・甲類を味覚軸で比べる

「宝焼酎は麦と芋どっち寄り?」という疑問をよく見かけますが、そもそも宝焼酎「純」は甲類焼酎で、芋・麦・米のどれとも原料が異なります。この記事で紹介した6本を、コク・ボディ/香りの強さ/甘み/アルコール感の4軸で比較すると、タイプごとの違いが数値ではっきり出ます。

芋焼酎(黒霧島・さつま白波)はコク・ボディが4〜5ともっとも高く、香りも強め。麦焼酎(いいちこ・二階堂)はコク2〜3・香り2と中間的で、クセの少なさが際立ちます。米焼酎(白岳しろ)は香りが1ともっとも控えめで淡麗。甲類(宝焼酎「純」)はコク・香りとも全軸で最小値になり、原料由来の個性をほとんど持たないことが数値からも裏付けられます。

商品名甘みコク・ボディ香りの強さアルコール感
霧島酒造 黒霧島 25度2433
薩摩酒造 さつま白波 25度2533
三和酒類 いいちこ 25度2223
二階堂 麦焼酎1323
高橋酒造 白岳しろ1213
宝焼酎「純」1112

芋(黒霧島・さつま白波)→麦(いいちこ・二階堂)→米(白岳しろ)→甲類(宝焼酎「純」)の順に、コク・ボディと香りの強さが穏やかになっていきます。

※味覚軸は、原材料と製法をもとにした編集部の判断による目安です。実測値ではありません。

芋焼酎編:芳醇で甘い香りの代表格

芋焼酎は、さつまいもを主原料にした本格焼酎。芋特有の芳醇で甘い香りが特徴で、鹿児島・宮崎が主産地です。霧島酒造 黒霧島 25度は、トロッとした甘さとキリッとしたキレを両立する、芋焼酎の国民的スタンダード。お湯割り・ロック・水割りいずれでも楽しめます。

薩摩酒造 さつま白波 25度は、鹿児島県産さつまいもと米麹を原料に、黒瀬杜氏から受け継いだ伝統製法で仕込む一本。しっかりした濃い甘さと、芋らしい香ばしい香りが持ち味です。脂の乗った焼き物や塩気の強いおつまみと合わせても負けない、コクのある飲みごたえがあります。

麦焼酎編:クセが少なく飲みやすい

麦焼酎は、麦と麦麹(または米麹)を原料にした本格焼酎。香りにクセがなく飲みやすいので、焼酎初心者にもおすすめのタイプです。大分県・長崎県壱岐市が主産地。三和酒類 いいちこ 25度は、厳選した大麦と水だけで造られ、まろやかで飲み飽きしない味わいが麦焼酎のベストセラーたるゆえんです。

二階堂 麦焼酎も、大分の麦焼酎を代表する一本。まろやかで香ばしく、飲み飽きしない定番の味わいです。麦特有の香ばしさとスッキリ軽快な飲み口は、食中酒としても優秀です。

米焼酎編:フルーティーですっきり

米焼酎は、米と米麹だけを原料にした本格焼酎。米の旨味や甘味、フルーティーな香りが魅力で、素材がシンプルなぶんすっきりとした味わいに仕上がります。高橋酒造 白岳しろは、熊本の米焼酎ロングセラー。上品な香りと透明感あるすっきりした淡麗な味わいが特徴です。

米焼酎は、日本酒に近い米由来の旨味を感じられるので、日本酒好きが焼酎に入門する一本としてもおすすめです。

甲類焼酎編:クセのないピュアな味わい

甲類焼酎は、連続式蒸留によって造られる、クセのないピュアな焼酎です。宝焼酎「純」は、1977年発売、日本の白色革命の旗手と呼ばれたロングセラー。11種の熟成酒がつくる、まろやかなピュアさが特徴です。そのまま飲むよりも、レモンや炭酸で割ってチューハイのベースとして使われることが多いタイプです。

クセが少ないぶん、割るものの風味をそのまま活かせるのが甲類焼酎の強み。自分好みの果汁や炭酸で、オリジナルのチューハイを作る楽しみ方もできます。

種類別・合うおつまみ早見

芋焼酎の芳醇な甘い香りには、いかくんのような噛むほど旨味が出るおつまみがよく合います。麦焼酎のクセのない飲み口には、きゅうりの一本漬けのようなさっぱりしたおつまみを合わせると、後味が重なりすぎず飽きずに飲み進められます。

米焼酎のフルーティーですっきりした味わいには、サラダスティックのような軽いおつまみを。甲類焼酎はチューハイのベースとして使うことが多いので、割る果汁やソーダの風味に合わせておつまみを選ぶのがコツです。

シーン別:初めての焼酎・お湯割りでじっくり・チューハイのベースに

初めて焼酎を選ぶなら、クセの少ない麦焼酎から試すのがおすすめです。寒い夜にお湯割りでじっくり味わいたいなら、香りの強い芋焼酎が向いています。お湯割りにすると、芋らしい香ばしい香りがふわりと立ちのぼります。

チューハイのベースとして使いたいときは、クセのない甲類焼酎を選びましょう。果汁や炭酸の風味をそのまま活かせます。

選び方で失敗しないコツ:まずは原料表示を見る

焼酎選びに迷ったら、まずラベルの原料表示を確認しましょう。「芋」「麦」「米」と書かれた本格焼酎は、原料の個性がしっかり出るタイプ。「甲類」と書かれたものは、クセのないピュアな味わいで、割って飲むのに向いています。

初めての一本は、クセの少ない麦焼酎か米焼酎から試し、慣れてきたら芋焼酎の芳醇な香りに挑戦してみるのがおすすめです。ここで紹介した組み合わせは、すべて当図鑑のペアリングとして相性の理由つきで収録しています。

よくある質問

芋焼酎と麦焼酎の違いは何ですか?

原料の違いです。芋焼酎はさつまいもを主原料にした芳醇で甘い香りが特徴、麦焼酎は麦を主原料にしたクセの少ない飲みやすい味わいが特徴です。

焼酎の甲類・乙類とは何ですか?

製法による分類です。甲類は連続式蒸留によるクセのないピュアな味わい、乙類(本格焼酎)は単式蒸留による原料由来の香りが残る味わいが特徴です。芋・麦・米焼酎は乙類に分類されます。

焼酎初心者にはどのタイプがおすすめですか?

クセの少ない麦焼酎や米焼酎から試すのがおすすめです。慣れてきたら、芳醇な香りが特徴の芋焼酎にも挑戦してみましょう。

米焼酎はどんな味ですか?

米の旨味や甘味、フルーティーな香りが特徴で、すっきりとした味わいに仕上がります。日本酒に近い米由来の旨味を感じられるタイプです。

この記事で紹介した図鑑アイテム

次に読む

完全ガイド

焼酎に合うおつまみ完全ガイド【麦・芋・甲類タイプ別】

読む →
飲み方ガイド

焼酎の保存方法|未開封・開封後の賞味期限と保存のコツ【市販品だけ】

読む →

この記事を書いた人

タクツマ編集部

コンビニ・スーパー・通販で買える市販のお酒とおつまみだけを対象に、実際に飲み・食べたうえで組み合わせを提案しています。度数や価格などのスペックは公開情報をもとに調査し、説明文とペアリングの理由はすべて編集部が独自に執筆。感じ方には個人差があるため、あくまで家飲みのヒントとしてご活用ください。

運営者情報・編集方針をもっと見る →