完全ガイド

日本酒の種類一覧|純米・本醸造・吟醸の違い【市販品だけ】

最終更新: 2026年08月|タクツマ編集部

日本酒の種類一覧|純米・本醸造・吟醸の違い【市販品だけ】

大原則:日本酒は「醸造アルコールの有無」と「精米歩合」で分かれる

日本酒の種類は、大きく2つの軸で決まります。ひとつは「醸造アルコールを加えるかどうか」。加えないものが純米酒グループ、加えるものが本醸造酒・吟醸酒グループです。もうひとつは「精米歩合(米をどれだけ磨いたか)」。数字が小さいほど米を多く磨いており、雑味が少なく華やかな香りになる傾向があります。

この記事では、コンビニ・スーパーで買える市販の日本酒だけを対象に、編集部ベスト5→前提知識(特定名称酒の分類)→純米系編→本醸造系編→普通酒・生原酒編→種類別の合うおつまみ早見→シーン別の順に、網羅していきます。

迷ったらこれ:編集部ベスト5

まず結論から。「タイプの分かりやすさ」「入手しやすさ」で選んだ5本です。第1位は獺祭 純米大吟醸45。山田錦を45%まで磨いた、青リンゴのような香りと繊細な甘みが特徴の純米大吟醸。第2位は久保田 千寿。食事と楽しむ、淡麗辛口のスタンダードです。

第3位は菊正宗 上撰 本醸造。伝承の生酛造りが生む、キレのある食中酒。第4位は白鶴 まる。手頃な価格で毎日楽しめる、大手蔵の普通酒です。第5位は八海山 特別本醸造。やわらかな口当たりとすっきりした淡麗辛口が持ち味の特別本醸造酒です。

前提知識:特定名称酒の分類を知る

日本酒の「特定名称酒」は、醸造アルコールの有無で大きく2グループに分かれます。純米酒グループは「純米酒」「特別純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」の4種類で、米本来の味わいを楽しめます。本醸造酒グループは「本醸造酒」「特別本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」の4種類で、醸造アルコールによって雑味が抑えられ、すっきりした飲み口になります。

さらに精米歩合によって、吟醸(60%以下)・大吟醸(50%以下)のように細分化されます。数字が小さいほど華やかな香りが増す傾向にありますが、精米歩合が高い(あまり磨いていない)普通酒にも、米の旨味をしっかり感じられる魅力があります。

純米系編:米の旨味とコクを楽しむ

純米系は、醸造アルコールを加えず、米・米・水だけで造られる日本酒です。米由来の旨味やコクがしっかり感じられるタイプが多く、旨味の濃いおつまみとの相性が良好です。獺祭 純米大吟醸45は、山田錦を45%まで磨いた、獺祭のスタンダードボトル。青リンゴを思わせる華やかな香りと繊細な甘みが特徴です。

玉乃光酒造 純米吟醸 冷蔵酒は、京都伏見の蔵が守り続ける、米だけで醸すすっきり辛口の純米吟醸。冷蔵管理された生詰めタイプで、フレッシュな香りを楽しめます。

本醸造系編:キレのある食中酒

本醸造系は、醸造アルコールを加えることで、すっきりとしたキレのある味わいに仕上げた日本酒です。菊正宗 上撰 本醸造は、創業1659年、灘の本流辛口。伝承の生酛造りが生む、キレのある食中酒として長年親しまれています。八海山 特別本醸造は、新潟・八海醸造を代表する、やわらかな口当たりの淡麗辛口酒。冷やしても燗をつけても麹の香りが立つ懐の深さが持ち味です。

本醸造系は、食事の味を邪魔しないすっきりした飲み口が特徴。魚介系のあっさりしたおつまみと合わせるのがおすすめです。

普通酒・生原酒編:毎日の晩酌とごほうびの一本

特定名称酒の条件を満たさない、あるいは満たしていても表示していない日本酒は「普通酒」と呼ばれます。白鶴 まるは、手頃な価格で毎日楽しめる、大手蔵の普通酒。晩酌の定番として長年愛されています。久保田 千寿は、食事と楽しむ淡麗辛口のスタンダードで、久保田シリーズの原点となる一本です。

菊水酒造 菊水ふなぐちは、1972年発売、日本初の生原酒缶。搾りたてのフレッシュな果実香とどっしりした旨味が特徴で、加水・加熱処理をしていない生原酒ならではの飲みごたえを楽しめます。

種類別・合うおつまみ早見

純米系の米の旨味には、鯖水煮やホタテ貝ひものような魚介系の旨味を重ねると好相性です。本醸造系のキレのある味わいには、いかくんやあたりめのような乾き物を合わせると、キレと旨味がちょうどよく響き合います。

普通酒のようなクセの少ないタイプには、きゅうりの一本漬けのようなあっさりしたおつまみを。生原酒のようなどっしりしたタイプには、燻製系のようなコクのあるおつまみがよく合います。

シーン別:日本酒初心者・食事と一緒に・特別な夜

日本酒初心者は、クセの少ない本醸造系や普通酒から試すと失敗しにくいです。食事と一緒に楽しむなら、キレのある本醸造系が食事の味を邪魔しません。特別な夜には、純米大吟醸のような華やかな香りのタイプを選ぶと、いつもの晩酌が特別な一杯になります。

来客時には、純米系と本醸造系を1本ずつ用意しておくと、好みの違うゲストにも対応できます。

選び方で失敗しないコツ:ラベルの特定名称を見る

日本酒選びに迷ったら、まずラベルの特定名称表示を確認しましょう。「純米」と書かれたものは米の旨味重視、「吟醸」「大吟醸」は精米歩合が低く華やかな香り重視、それ以外の「普通酒」は手頃な価格で日常使いしやすいタイプです。

初めての一本は、クセの少ない本醸造系から試し、慣れてきたら純米大吟醸のような華やかなタイプに挑戦してみるのがおすすめです。ここで紹介した組み合わせは、すべて当図鑑のペアリングとして相性の理由つきで収録しています。

よくある質問

純米酒と本醸造酒の違いは何ですか?

醸造アルコールを加えるかどうかの違いです。純米酒は米・米麹・水だけで造られ、本醸造酒は醸造アルコールを加えることで、すっきりとしたキレのある味わいに仕上げています。

吟醸酒とは何ですか?

精米歩合60%以下まで磨いた米を、低温で長期間発酵させて造る日本酒です。フルーティーで華やかな香りが特徴で、精米歩合50%以下のものは大吟醸酒と呼ばれます。

日本酒初心者にはどの種類がおすすめですか?

クセの少ない本醸造系や普通酒から試すのがおすすめです。すっきりした飲み口で食事とも合わせやすく、慣れてきたら純米大吟醸のような華やかなタイプにも挑戦してみましょう。

生原酒とはどんな日本酒ですか?

加水・加熱処理をしていない日本酒のことです。搾りたてのフレッシュな果実香と、どっしりした濃厚な旨味を楽しめるのが特徴です。

この記事で紹介した図鑑アイテム

次に読む

完全ガイド

日本酒に合うコンビニおつまみの選び方【ラベルで見分ける】

読む →

この記事を書いた人

タクツマ編集部

コンビニ・スーパー・通販で買える市販のお酒とおつまみだけを対象に、実際に飲み・食べたうえで組み合わせを提案しています。度数や価格などのスペックは公開情報をもとに調査し、説明文とペアリングの理由はすべて編集部が独自に執筆。感じ方には個人差があるため、あくまで家飲みのヒントとしてご活用ください。

運営者情報・編集方針をもっと見る →